ふるさと納税の限度額と医療費控除と住宅ローン控除
2017/11/12
医療費控除と住宅ローン控除を受けている方は、ふるさと納税の限度額が少なくなる可能性があるので要注意!
ふるさと納税の限度額は収入によって変わるのですが、医療費控除や住宅ローン控除を受けていると、ふるさと納税の限度額に影響があるんです。
基本的に ふるさと納税の上限額は「他の控除や税金の還付を受けないこと」が前提となって計算されているためです。
ふるさと納税の限度額と医療費控除
では、医療費控除を受けていると、具体的に上限額にどれくらいの金額の変化があるのでしょうか?
医療費控除は、年間の家族全体の医療費が10万円以上になると控除の対象になりますが、掛かった医療費から10万円を差し引いた金額×2% 、ふるさと納税の限度額が下がるそうなんです。
例えば、医療費が20万円かかった場合
(20万円-10万円)×2%=2,000円
この場合、2,000円ほど ふるさと納税の限度額が少なくなります。
ふるさと納税の限度額と住宅ローン控除
特に住宅ローン控除は額が大きいため、ふるさと納税した金額が自腹になってしまう可能性もあるので要注意!
特に気をつけたいのが、住宅ローン控除額 > 所得税の金額 の場合です。
住宅ローン控除は、所得税から差し引かれます。
でも、所得税の金額が小さくて控除しきれない場合は、残りは住民税から引かれるのだそうです。
一方、ふるさと納税は主に住民税から控除されます。
もし、住宅ローンの控除額が大きくて 支払うべき住民税がなかったら、ふるさと納税を控除しようがないのです。
例えば
・所得税15万円
・住民税25万円
・住宅ローン控除額40万円
として考えてみると、住宅ローン控除が所得税だけでは賄いきれないので住民税からも差し引かれます。すると差し引きはゼロ。
年収で計算したふるさと納税の限度額が5万円でも、住宅ローン控除で住民税がゼロになっていますから、ふるさと納税で控除すべき住民税がありません。
寄付した金額が全額自腹になってしまう…なんてことに!
これは絶対避けたいですよね。
住宅ローン控除を受けている方は、所得税と住民税のチェックをお忘れなく。